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あえてのオープンスペース

プライバシー保護の観点から、個室で治療を行う歯科医院が増えています。のざき小児歯科にも2つの個室がありますが、小さなお子さんの診療はあえてオープンスペースに並んだ3台のチェアーで行っています。

それには理由があって、ひとつはスタッフ全員がそれぞれのお子さんの状況を見渡すことができるので、安全性の確保と臨機応変な対応を可能にするためです。

もうひとつの理由は、お子さん同士が良い意味で刺激しあえる場を提供するためです。

子どもは周りの人間をよく観察し、真似をしたり競い合ったりして成長していきます。その特性をうまく活かせる空間が、あえてのオープンスペースなのです。

自分より小さな子が隣りのイスにいれば、「恥ずかしいところは見せられないな。頑張ろう!」と思うかもしれません。

上手に治療を受けているお兄さんやお姉さんの姿を見れば、「すごいな。私もあんな風になれるかな?」と思うかもしれません。

同い年くらいの子が頑張っていれば、「僕だって負けてられないな。」と思うかもしれません。

お子さん同士が互いに刺激を受けて、いつも以上のパワーが出せるきっかけとなるようお互いの存在が認識できる空間にしているのです。

 

ただし少し矛盾してしまうのですが、保護者の方は周りの子たちの様子に影響されないようにしてください。

大泣きしているわが子の隣りで平然と治療を受けているお子さんがいたら、「なんでうちの子だけ・・・」と思い悩まれる方がいます。子どもの成長は決して年齢だけで決まるものではありません。性格や歯医者デビューの時期の違いなど、さまざまな要因を踏まえつつ、その子のペースで成長していくと思います。成長の歩幅は人それぞれで当たり前だと思うのです。

涼しい顔をして治療を受けている子も、もしかしたら少し前までは大泣きしていたかもしれませんよ(´艸`*)