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子どものパノラマエックス線撮影のお話

保護者の方たちの意識の変化や効果的なオーラルケアグッズの開発などが進んで、昨今子どもの虫歯は劇的に減少しています。もちろん「0」ではないのですが、『虫歯の洪水』と言われた昭和の時代に比べるとその差は明らかです。

0~1歳に歯医者デビューをしたお子さん達を継続して定期的に検診していると、虫歯こそないのですが少し気がかりな状況を目の当たりにすることがあります。

やや目立つようになった気がするものとして、①エナメル質形成不全 ②歯の本数の過不足(過剰歯・先天性欠如・癒合歯など) ③永久歯の萌出位置異常 です。

どれもこれも原因がはっきりしない事が多く、予防すること自体は困難な場合がほとんどです。ですが、早めに状態を把握しておくことで今後の対策を練ることができます。

大人の方は経験があるかもしれませんが、『パノラマエックス線撮影』と呼ばれるお口全体が一気に確認できるレントゲンを撮影することで、歯の本数や永久歯の位置関係・視診では見えない隠れ虫歯や親知らずの発見・ごくまれに骨の中の異常などを一目瞭然で確認できます。

なかなか生え変わりが始まらない・歯並びが悪い・抜けたのに生えてこないなど気になることがある時だけでなく、永久歯への生え変わりが始まったタイミングなどで撮影しておくことは今後の見通しを立てていくうえでも非常に効果的です。